環境が人を変える?
お店にお子様連れで来られる方がいらっしゃいます。
昔は料理屋と言えば、子供はNGと言うところがたくさんありました。
器にしても調度品にしてもそれなりの物、ところによれば国宝級という物まで持っていたお店がありましたから、
もしそんなものに傷をつけたり、破損させたりしようものなら、これは大変ですからもっともな話でもありました。
ところが時代の移り変わりとともに、社用ばかりではなく、家族での需要もある意味受け入れざるを得なくなった料亭は
次第に寛大になっていき、いろいろなものに対応してくれるようになってきたのではと思います。
当店はそんなにお高くとまるような店ではありませんので、子供さんが来ようが、全く問題はなかったのですが、それでも
「今日はあんまりいい器を控えるようにして」
というお客さんがあるのも事実です。
そして子供のお料理もそれなりの物をお出ししています。
それこそ10年くらい前は「子供さんの料理」
と聞くと
(面倒だ)
とひたすらに思っていましたが、子を持つ親の立場となってみて、当然なのかもしれませんが、苦になくその料理も引き受けられるようになりました。
ただ、子供は自分の子でもそうですが、なかなか大人の期待にはこたえてくれないもの。
気持ちを込めて作ったものが、大量に残されたりするのもたびたびです。
がっかりしますが、それも子供だから仕方がないとも思えるようになりました。
環境とともに、ソフトもハードも変ったと言えるのではないでしょうか。
今日、お子様用のうどんを作りました。
我ながら
「うどん屋よりは美味いな」
と思ってお出ししたのですが、結果あんまり食べてくれなかったそうです。
それも現実なんですよ・・・
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