今年一年
今年一年、大変お世話になりました。
このところ、少々立て込んでおりまして、更新がままならない状態です。
本年の営業も昨日で終了し、今日からはおせち料理の仕込みをしております。
おせち料理をご注文いただいた方で、ご来店される方は31日の午後3時から6時の間にご来店いただければと思います。
新春の営業は7日からの予定です。
来年もよろしくお願いいたします。
良いお年をお迎えください。
京風一品料理 きよみず 森脇 巧
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今年一年、大変お世話になりました。
このところ、少々立て込んでおりまして、更新がままならない状態です。
本年の営業も昨日で終了し、今日からはおせち料理の仕込みをしております。
おせち料理をご注文いただいた方で、ご来店される方は31日の午後3時から6時の間にご来店いただければと思います。
新春の営業は7日からの予定です。
来年もよろしくお願いいたします。
良いお年をお迎えください。
京風一品料理 きよみず 森脇 巧
あるお客さんが
「鳥インフルエンザは誰かが作って、撒いたものなのだ」
と真顔でおっしゃいます。
私は
(そんなひどい話、あるのだろうか!)
と思いますが、根拠はともかくとして、その方が言うには
とこの様な事をおっしゃられていました。
しかし、そんなことをして、果たしてメリットがあるのだろうか?と思います。
ただのいたずらにしては手が込んでますし、私はあり得ないんじゃないかなと思います。
その影響か、どうかは別として、実際、養鶏場が激減しているそうです。
いろいろ環境的に小さな養鶏場は存続が難しいそうです。
また、私どもが仕入れている合鴨もこちらはインフルエンザとは関係ありませんが、気候のせいで大量死して、品薄状態だそうです。
鳥が食卓から消える日は来るのでしょうか?
少し心配しております。
久しぶりに検番さんが入りました。
検番さんとは芸者さんのことで、昨年の今頃、やはりお座敷がかかっているときに来てくれていた芸者さんを見て
「来年はうちも呼ぼう」
とその場で予約をしてくれた忘年会が1年越しに行われたわけです。
メンバーは男性1人に女性たくさんの座敷。
(なんで芸者さん?)
と思われるかもしれませんが、実はこれが思っているのとは逆なんです。
以前、芸者さんとお話しした時もおっしゃられていましたが、芸者遊びは女性のほうが喜ばれる方が多いのだとか。
特に年配の方などは、大騒ぎで喜ばれると聞いておりました。
さて本日、果たしてどうなるのかと思っていたら、芸者さんたちの予想通り、大盛り上がりで、女性の声がきよみず中に
「キャア、キャア」
と響き渡っていました。
三味線の音も年末の宴会の雰囲気をいいものにします。
うれしいことに、今回芸者さんを呼んでいただいたこの会も、また来年も呼んでくれると予約してくれましたし、
さらに1階にいたお客さんも
「なんだか楽しそうだね」
と言って、来月の宴会の席に呼ぼうと言ってくれて、その場で予約をしてくれました。
宴会は盛り上がり、検番さんは仕事が増え、こんな相乗効果があれば、なによりです。
意外に興味があり、さらに需要もあるんだなというのが率直な感想であります。
本日、忙しい仕事の合間を縫って、大きなゴルフコンペに出場いたしました。
しかし、前日から分かっていたとはいえ、非常にひどい雨が朝から降り続けています。
「年取っている人は死んでしまうよ」
と悪態をつきながらスタートして行きましたが、お連れの方は、朝起きて空を眺めていたら、奥さんに
「あんた、潔く準備して早く行きなさい」
と叱られたそうです。
私も妻から
「あああ、忙しいのにゴルフに行って、ヒンシュクだよね!」
と小言を言われて
(私が日取りを決めたわけではないのですが・・・)
心の中で思いながら家を出ました。
しかし、いかんともしがたいのは天気。心はひたすらに折れっぱなしでした。
同伴の方も、何とか気持ちをさせようと頑張っていらっしゃいますが、結構きつそうです。
結局、ものすごく疲れに行ったようなもので、帰ってからの仕事もなかなかままならないものでした。
よりによって雨が降るとは、誰か行いの悪い人がいたということでしょうか・・・
今年最後のゴルフ。後味がとっても悪いものでした!
干した大根がほどほど乾いたので、漬け込みの作業をいたしました。
昨年は干しすぎて、水が上がらず失敗しましたが、今年は干しを浅めにして、漬け込みに臨みました。
糠にザラメと塩とトウガラシと、果物の皮の干したものを加え、その糠で大根を挟むようにして漬けこんでいきます。
その後、重石をして水が上がるようにするわけですが、なかなかうまくいかないもので、今回はひょっとしたら乾燥不足の可能性が出てきました。
昨年の様に水が上がらない心配は全くなく、逆に本来なら1週間ぐらいしてから上がってくるはずの水がなんと3日目にしてジャバジャバになるくらい上がってきてしまいました。
こんなに水が上がってきてしまうと、表面にカビが生えないかと心配しております。
若干きつめの塩にしているので、そんなに気にすることもないかとも思っていますが、何とか最低、後1カ月は漬けこまないといけないので、持ってくれることを祈っています。
今になって思うのですが、発酵や醸造など、菌や微生物を使う作業というのは本当に難しいものです。
昔の人はよく考えたものだと、感心してしまいます。
お酒ができるようになったことも、すごいことですが、誰が味噌や醤油、ぬか漬けがおいしいなどと気づいたのでしょう?
私なんて、先達がいながら、それでも失敗を繰り返しています・・・
飲食店でよく話されることですが、この方が来られるときはいつも忙しい。
また、この方が来る時は不思議とガラガラ。
なんてことがたまにあります。
忙しい時にばかり来られる方は
「きよみずさんはいつも忙しそうでいいね!」
と声をかけてくれますが、暇な時に来られる方は、さすがに
「いつも暇だね!大丈夫?」
とは言われません。ただ、心の中では思っているかもしれません。
そんな話の延長になりますが、あるお客様(女性)が来られて、
この方が来られるときは、比較的暇な日が多く、ゆっくりしてもらうことが多いのですが、
この時に限って、忙しいとはいえないまでも、店内にほどほどのお客さんがいらっしゃいました。
するとその方、入ってくるなり
「あれ、どうしたん!今日は忙しいね、これ!」
と他のお客さんに聞こえるように言っているではないですが!
悪気はなくて、何にも考えることなく、思ったことを口に出しているのは分かりますが、聞いてて、ちょっと恥ずかしくなってしまいました。
気を使って、大きな声で
「いつもこの店は忙しいのよね、おいしいし」
と言って欲しいとは言いませんが、すこし苦笑いしてしまいました。
ただ、その方の言ったことは現実なのですが・・・
昨晩、テレビであるメジャーリーガーのふくらはぎの話がありました。
日本にいるときは38.0センチぐらいだったのが、アメリカに行ってから、2センチ大きくなって、40.2センチになったそうです。
そのふくらはぎの大きさが、投球の時の安定感を支えているのだというのです。
そういうのを見ると、自分と比べてみたくなる性質の私。
早速メジャーを取り出し、ふくらはぎに巻きつけてみます。
するとどうでしょう!
普通に39センチあるではないですか!内心
(日本にいる時なら、私のほうが上だったということなのか!)
と誇らしく思い、本日、いろんな人に言い回っておりました。
「やっぱり、女性はともかく、男は足が太くないとね、すべての根源だから!」
こんなことを数人に言いました。
すると板前のひとりが
「僕も足は太いですよ」
と何処からかメジャーを取り出しふくらはぎに巻きつけ始めました。
するとどうでしょう!太さ41センチ!
メジャー越えです!
素晴らしい。きよみずの板前(私も含めて)2人は料理はともかくふくらはぎだけはメジャー級であることが証明されました。
ただ、立ち仕事でむくんでいるという噂も少なからず・・・
お客様から
「少し指先が不自由なので、スプーンを使って食事をするので、それが使いやすいような大きさのお料理を提供してください」
とのご要望がありました。
普段、し慣れないだけに、けっこう「どうすれば恰好がつくか」
考えましたが、あんまり気にせず、小さくすることと、味を重視して、お料理を作りました。
作っているうちに感じたのですが、和食は洋食と違い、和え物などは普通に細かくなっているものをあえているだけですし、
食材としてもそんなに大きい塊の物や硬いものって少ないのですね!
蕪や大根を炊いても、簡単に箸で割けるくらいの硬さにはしますし、肉の料理にしても、細かく切りだします。
刺身はもちろん切っていますし、特に
(これはどうすればいいのか?)
と悩むようなものはありませんでした。
今回は一応、念には念を入れて、しんじょうなどの柔らかい料理も細かく切り分け、
焼き魚も3つくらいに切ったものを元の形に戻して盛り付けてみました。
お客様も大体食べてくれたようなので、安心いたしました。
少し違う観点で日本料理を見ることができました。
08063988914
知り合いの酒屋さんから紹介されたワインのインポーターさんに会いました。
4本ほどの持ち回り営業をされていて、その場で中の1本の購入は決めたのですが、あともうひと押しされて、お勧めのワインというのを2つ、カタログで紹介されました。
気持ち半分くらい、せっかく来てくれたんだから、買おうかなという気になっていたのですが、そこでその方が
「やはり飲まずに買うというのは難しいでしょうから、サンプルをお出しします」
とおっしゃいます。
私は
「もらうのは申し訳ないので、お金を払います」
といったのですが、相手のほうも
「いえ、サンプルにお金をもらうのは、気がひけます」
と言って譲りません。
結局、2本のワインが送り届けられ、味をみることに。
実際飲んでみて、どちらも微妙な感じです。
悪くはないのですが、よくもない。
同じくらいの価格なら、もっといいワインがありそうなというのが正直なところ。
しかし、サンプルの落とし穴がありました。
もらっちゃうと、買わないといけないような気になるのです。
だから、お金を払いたかったのですが、払わせてもらえませんでした。
お相手さんの作戦にまんまと乗ってしまったような気がします。
どちらかというと、こちらというのはあるのですが、やはり決めかねている段階です!
私は漬物の中で、すぐき漬けが一番好きです。
すぐきは蕪の変種で、すぐき自体が漬物を表す言葉にもなっています。
このすぐきですが、驚いたことに、塩以外、全く味付けをしないのです。
浅漬けでよく用いられる、昆布やトウガラシも入っていません。
さらに私は最近知ったことなのですが、すぐきは下漬けをした後、本漬けの時には加熱して、乳酸発酵を促すのだそうです。
昔から京都に人は牛のよだれに漬かった蕪と、腐ったすぐきの漬物を食べるとバカにされていますが、
その腐っているように感じるほどの酸味はそうした加熱による乳酸発酵が元になっているそうなのです。
ちなみに牛のよだれは千枚漬けの時に使う大量の昆布のせい。
本来贅沢な漬物ですが、こうして「バカにされた」と言いながら、実は京都に人たちが
「こんなことを言いよった田舎もんが居る」
と言って、逆にバカにしているのだと私は考えています。
他にもいなりずしに京都では「おのみ」と呼ばれる麻の実を入れますが、これも外部の人に言わせると
「京都のいなりずしには、小石が入っている」
と言います。でも京都に人は先述の通り、こう言った人を逆にからかうのが得意なようです。
「あそこの田舎もんは、おの実も知らんらしいよ」
って。
話はそれましたが、今年もお客さんがすぐきを送ってくれました。
今年は若干塩味が薄いようですが、それでもご飯が異常に進み、このところ身体を気にしてご飯のお替りをしていなかったものが、平気で2杯以上のご飯を食べるようになってしまいました。
まだ大きなすぐきが1個残っています。
早く消費してしまわないと、お腹が大変なことになってしまいます・・・
先日、私のマンションの駐車部分に野良猫が死んでいました。
以前からマンションに住みついている猫らしく、よく見る猫でした。
私はゴルフに行く朝、その猫に会うと必ずスコアが悪いジンクスがあり、何とか会わないようにできないものかと考えたこともありましたが、
今思うと、ゴルフに行ったほとんどが満足できないスコアなわけで、猫に会っていない時も悪いスコアのことは多々あるはず。
猫もそんなことを思われて、迷惑だったことでしょう。
その猫がこともあろうに、うちの駐車スペースに来て息絶えないでもいいものを何かの恨みか、とてもきれいな姿で死んでいたと妻から聞きました。
妻もさすがに自分でのけることができず、市の清掃課に頼んで、翌日には撤去されていたそうです。
その死んでいる姿を子供たちも見たようなのですが、何となくデリケートなことだけに、私から子供にその話題を振ることはしませんでした。
ところが幼稚園に向かう途中、自転車で長男が自ら
「昨日ね、猫が車のところで死んどったんよ(伊予弁です)。ペチャっともなってないし、血も出て無かったんよ!」
私「へえ、そうなんだ。何で死んじゃったんだろうね?」
と聞くと長男が
「たぶん、地球が暖かくなっているから、死んだんだよ」
ですって。どうも温暖化のことを言っているようです。
私はそれは関係ないと思うよ。といったのですが、果たしてこれは自分で考えていったことなのだろうか?
温暖化の影響で生存の危機にひんしている動物のテレビはたくさん放映されていますから、それを基に考えたということも分からないでもありません。
妻に聞いてみると
「寒いから死んだのかな?って言ったかも」
というので、暖かいと寒いを間違えた可能性もありますが、それなら結構アホな間違えです。
果たして、何処でどうなって、そういう言葉になったのか・本人しか知りえません・・・
今年も沢庵用の大根を購入いたしました。
去年は作ったものの、忙しさにかまけて干しすぎ、塩漬けしようにも水が上がらず、大変往生いたしました。
今年は干しすぎないように何とかうまく作りろうと思っております。
大根は父がベランダの物干しざおにビニールの縄でくくって干してくれました。
これをへの字くらいに曲がるようになるまで乾燥させ、その後塩と糠と砂糖と果物の皮などと一緒に漬け込みます。
2,3カ月すれば美味しく食べれるようになり、そのままにしておくと春ごろには酸っぱくなってきます。
そうなると今度は水でさらして食べたり、贅沢煮と呼ばれるように炒めた沢庵を焚くような料理へと変更していきます。
私個人的にはスーパーで売っているような黄色くって、めっちゃ甘い、化学調味料満載の沢庵が好きなのですが、店でそんなものを使うわけにもいかず、まっとうなものを作ってみることします。
もし、漬物に沢庵が出てきたら
「これって、あれでしょ、ブログの」
って言っていただけたらとってもうれしいかと思います・・・
きよみずでは年末になると調理場の洗い場のアルバイトを雇うことが多くなります。
板前の仕事が増えるため、そのサポート役をアルバイトさんで賄っているわけです。
現在、昼に1名、夜2名のアルバイトさんが来ています。
お昼のアルバイトの女の子がとっても若い子なのですが、元気に鍋などを洗ってくれています。
その姿を見て、うちの妻などは
「かわいい、かわいい」
と言って、大絶賛しております。
男も女も相手が男でも女でも、若い子が好きなのは同じようで・・・
何が可愛いって、食欲が半端じゃないんです。
すっごく食べて、気持ちいくらいというか、驚くほどというか・・・
今どき珍しい、米飯大好き少女です。
で、その子に
「好きな食べ物はなあに?」
と何げなく聞くと、返ってきた答えが
「天津飯です」
とのこと!
調理場一同目を合わせて、あっけに取られ、
「ちょっと珍しいね?」
と私が尋ねると
「よく言われます」
だって。
ちなみに
「天津飯て?」
っていう話になり、白いご飯にカニ玉みたいなのが乗って、餡かけになっている奴ってことで問題は解決しましたが、なかなかつわものの様で・・・
先日、父がうちの長男に、鉢植えのバラを貸してやりました。
黄色い花の小さなつぼみが1つだけ付き、長男は花が咲くのを楽しみに待っておりました。
数日のうちにきれいに花が咲き、だんだん開いて、今は開ききって散るのを待つばかりになっております。
しかしここで1つ問題が。
長男は花が咲いた後にできる種を取って、さらにそれを植えて、花を咲かせたいと考えているようなのです。
それを父に言うと
「このバラは実の付かないバラだから種はできないと思うよ!」
と長男に言っています。
私はそれを聞き「はて?」と思いました。本当に種はできないのだろうか?
そういえば開ききったバラなどなかなかお目にかかるものじゃないですから、一体おしべとめしべはどんなになっているのか見たこともありません。
木にオスとメスがあるのかなども知りません。
しかし、花が咲いている以上、基本、種を作るための花ですから、種ができないというのも解せない話です。
種はできないという話を聞き、長男は若干しょげています。
さらに
「実と種とはどう違うの?」
などとややこしいことを聞き始めますが、うまく説明できません。
私としては種ができるんじゃないかというほうに賭けています。
現在、花は最後を迎えつつある状態です。
このまま受粉していれば、いずれ種ができるはず。発芽するかどうかはまた別の話ですが・・・
夜10時ごろ、突然中学校、高校の同級生の女の子から電話が入り、ワンコールであっさり切れてしまい、取ることもできませんでした。
10年近く連絡を取っていない友人だけに、果たしてこれは何を意味するのか、一瞬考えてしまいました。
(ただの間違え。連絡が欲しい。嫌がらせ・・・)
そして折り返し電話をしていいものなのか、放っておくべきか。
さらには10年になりますから、電話が変って、全く違う人が間違え電話なんて可能性もと、いろいろ思いを巡らせました。
が、「まあ、いいか。電話してみよう」
と腹をくくり、いざ返信。
するとすぐに彼女が出て、聞いたことのある懐かしい声。
そしてすぐになぜ電話を私にかけたのか、理由が分かりました。
1歳になろうかという自分の子供が今、携帯遊びにはまっていて、いろんなところに電話を駆け回っているそうです。
なるほどそこで私が選ばれし者になったというわけです。
そういえば長男もよく、八百屋の社長に電話をして、何度も社長から
「電話もらったみたいなんだけど、ひょっとしてまた?」
なんて言われたものです。彼女の子供もそんな時期なんでしょう。
結局その後、お互いの近況を報告しあい、結婚して東京に住んでいるということが分かりました。
偶然が生んだ、懐かしい連絡に少し感謝いたしました。
中国山地で獲れたイノシシの肉をいただきました。
昨年も同じ方が獲った猪肉をいただいたのですが、この方のイノシシは扱いがうまく、獲れたところがいいのか、非常に美味しく、肉の臭みなど、全くありません。
昨年は自宅に持ち帰り、猪鍋にしたのですが、今年は先日の新聞記事に
「猪肉の焼き肉の味に魅せられて、篠山に定住」
というのを読んで
(そんなに美味しいものなのか!)
と思い、試しに塩と胡椒を施し焼いてみることに。
半分凍っている状態の肉を薄めにスライスして、味をつけ、炭火で網焼きにしていきます。
何処の部位なのか定かではありませんが、脂が少なく、綺麗な赤身の状態です。
ちょっと半信半疑で口に入れてみると、いわゆる「霜降り」的な柔らかくて、とろけるような味わいは全くありませんが、かめばかむほど
味のある、非常に美味しい肉でした。
特に端のほうに付いている脂身の部分の味は格別で、新聞の記事での出来事もあながち嘘ではないと、感じました。
従業員たちの感想も
「こんなに美味しいものだったのか」
というようなもので、少しイノシシも復権というところでしょうか!
とは言え、この肉がおいしいのは扱いが良く、個体も恐らくそんなに大きくないものなのでしょう。
100キロもあるような、いわゆる“大物”は、硬くて、臭くて、まずくて食べられないと言います。
なかなかこれほどの肉に巡り合えるのも珍しいこと。
珍味でありました。
お客さんとのお話の中で、入社試験で簡単な算数問題を出すのだけれど、できない人がかなりの数いるそうです。
私が
「どの程度の問題なのですか?」
と尋ねますと
「分数にカッコつきの掛け算、あと小数点の問題ですかね」
とおっしゃられます。
内容的には間違いなく小学校での問題。そのお客さんもその出来の悪さに見て呆れてしまうそうです。
それもこれもゆとり教育という間違った方向性の教育のせいではないかというのが、その場での話題でした。
私もまさしくそう思います。
店を求職で訪ねてくる人を見ても、算数が異常に弱かったり(数学はできたりします)、無気力で、無関心だったり、夢が無かったり・・・
会社を経営しているとみんな直面する問題のようです。
知り合いの方でも結構悩んでいらっしゃる方がいらっしゃいます。
扱い方が難しいという話もあります。
ゆとり教育自体は一応区切りが付いていますが、多くの人材を輩出してしまったこの教育の負の遺産は、どのように影響してくるのか、想像もできません・・・
次男がテレビを見ながら朝食のシュガートーストをむさぼっておりました。
おいしそうに砂糖をなめたりパンを食べたり、牛乳を飲んだり。
見ていると非常にほほえましくなるような光景でした。
しかしよく見てみると、どうもパンの耳が嫌いらしく、残して、柔らかい部分だけを食べておりました。
逆に私は耳が好きなほうなので、次男に
「ねえ、あっちゃん(次男の呼び名)、耳ちょうだいよ」
というと、血相を変えて、自分の左耳を押さえて
「絶対だめ、あげないんだから!」
と怒りました。
一瞬、何を言っているのか分からず、私のほうが「きょとん」としてしまいましたが、すぐに気付き、妻と顔を見合わせました。
何ともかわいらしいじゃないですか!
パンの耳と、自分の耳を間違えて、くれと言われて手で隠すなんて、幼子じゃないと絶対にあり得ないような話。
朝ののどかなひと時を妻と笑いながら過ごさせていただきました。
朝から松山は大荒れです。
街中でも突風が吹き乱れ、調理場の換気扇に逆風が当たり、室内に永遠と奇妙な音が鳴り響く中、仕事をしておりました。
当店の裏がちょうど空き地になっていて、吹いた風がまともに当たるようになっています。
その風が逃げ場がなくなり、上昇したり、ビルの谷間へと吹き込みます。
その吹き込んだ風がダクトの吹き出し口に逆流するような形で入り込むようです。
しかも昼前にはものすごく大きな雷が近くで聞こえ
(どうなっとンや!)
と驚きました。この調子だとおそらく魚はあまり取れないはず。
12月の週末だというのに、大変な店はたくさんあるはずです。
とりあえず、うちは明日の魚は予約分確保することができました。
海沿いの魚屋さんに聞くと
「台風並みで、船をあげている人もいる」
との事。そして
「明日は注文のFAX入れんといて」
と捨て台詞を残して夕方帰って行きました。
それくらいひどいということなのでしょう・・・
子供が出来てから、年賀状は迷惑は承知で、有無を言わせず、子供の写真入りで送っております。
今までは写真屋さんで印刷してもらっていたのですが、今年は初めて、自分のプリンターで印刷しました。
親戚に頼まれて、年賀状をそちらのほうで購入することになり、それなら
「自分で印刷を」
ということになったわけです。
今までの物が本職が作るだけに、きれいすぎたせいか、自分が作ると画像も今一つで、何となく垢ぬけません。
まあ、みんなこんな感じで作ってるんだからと、割り切ることにしました。
そういえば昔「プリントごっこ」という自分で印刷するキッドが大流行して、版を焼いて、色を落として・・・作っていた覚えがあります。
あれはあれで画期的なアイテムだったと思います。あれがしたいために正月が来るのが待ち遠しいくらいでしたから。
それに比べると、どれほど簡単になったものか・・・
昨今、年賀状離れが進んでいるそうです。
私は昔から比較的筆まめだったということもありますが、実は京都で料理を教えてもらっていた大将が、不思議と年賀状には厳しい人でした。
最初の年に
「年賀状くらいは出せよ」
(なかなか自分に年賀状を出せと言える人もいませんが、しつけの意味では大したものです)
と言いだすので
「いやあ、正月、一緒に仕事をしているじゃないですか?」
と笑いながら言うと、真顔で
「うちの家族には会ってないだろ?」
と言われ
(確かにおっしゃられる通り)
とご自宅と他の先輩たちにも、年賀状を送りました。そうした細かいところにも妙な厳しさがあり、おかげで今の自分があるのかなとも思っております。
とは言え、逆の立場で私はそんなことはなかなか言えるものではありません。
たまに気の効いた嫁さんが私宛に年賀状を送ってくる従業員もいますが、数えるくらいです。
年賀状を出す絶対数が少なくなってきているご時世、致し方のないことなのでしょう。
やっぱり親っさん(大将)は立派でした。
最近のブームです。
魚をおろした後の中骨を焼いて、骨に付いた身を食べるのに凝っています。
いろんな魚を食べています。鯛、アマダイ、鰆、マナガツオ・・・
ことの発端は先月からアマダイを使い始めて、大好きなこの魚の身を食べる方法と言えば、骨をもらったり、使わないような小さな物の頭のアラをもらったりするくらいなのです。
これに少ししっかり目に塩を施して焼いて食べると、いい日本酒のあてになるのです。
先月までは1匹分ずつくらいをチマチマ食べていたのですが、今月に入ると、お客さんも多くなったり、他の前もっての仕込みの物などが有ったりして、魚の絶対的な量が増加しています。
それに伴い、私にとってのごちそう(?)も激増しているわけです。
今日などは
「骨いるか?」
と父が言う物ですから
「尻尾はいらんけど、おいておいて」
と言うと、鰆3匹分(鰆はかなり大きく、骨も長いです!)、アマダイ3匹分、鯵の頭半匹分、アマダイの頭1匹分という、今まで食べたことのないようなアラがいっぺんにもらえました。
盆と正月が・・・と言えば幸せですが、これがこれが・・・
さすがにこれだけ分のアラを一度に食べると、なんだか舌やら唇やらに傷がつきますし、何となく飽きてきてしまいました。
と言いながらも、たぶんまた食べるんですけど・・・
こんなにおいしいものかと気づいたのは、鰆の骨です。
上身はただ焼いただけではパサついたりするのですが、骨に付いた身はしっとりジューシーで、脂も強烈で、非常に美味です。
板前ならではの特権とでもいいますでしょうか!
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