不思議な出会い
京都での修業時代、お祭りの時には賄いがお赤飯でした。
と言うのも、たとえば、祇園祭の宵山の翌朝、お客様の朝ごはんを普段は白ご飯なのに、赤飯に変えます。
そのついで我々従業員にも赤飯を食べさせてくれるというわけなのです。
赤飯を食べるのは3大祭りの朝。
葵祭、時代祭、祇園祭です。
賄いのおばちゃんがいて、支度をしてくれるのですが、お茶碗ではなく、決まって小さなお皿に盛ってくれるのです。
そしてその端にはこれまた決まって奈良漬が2切れついてくるのです。
赤飯と奈良漬。なぜかは分かりませんが、しかしよく合うのです。
京都での4年間以来、赤飯を食べると、奈良漬が食べたくなり、奈良漬を食べると、赤飯が食べたくなります。
なかなか両方がそろうということがありません。
結局のところ、修業先のお店だけでの取り合わせであって、他ではあまり合わせないのかなと思っています。
昨日から、以前もらった奈良漬を引っ張り出して来て賄いで食べています。
それを食べながら、今回のお話を思いついたというわけです。
赤飯、蒸してみようかな・・・
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