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2011年8月10日 (水)

人材育成

私は常々、当店のようなお店は人を作らないといけないと思っております。

料理という文化を伝播、継承させるためには、人を通じてそれを行う以外方法がないのです。

しかも今なお過酷な環境で仕事をしている若い子たちにも、何とか力をつけさせ、一本立ちさせねば申し訳ないと思っております。

しかし、誰もが思うことと同様に、人を育てることが何より難しいのも現実です。

人を育てるほどに自分自身が成長できていないという状況も否めません。

ただ、やはりその思いを持ち続け、実践して行き、自分も成長して行かねばならないのです。

今月の頭から、仕込みにかかわる煮焚き物全般を私から若い子の1人に任せることにしました。

もともと補助はさせていたので、それなりにスムーズに移行することができているように思います。

そして私が今度は下働きです!

下働きをしてみて、これほど重要で、難しく、考えることの多い仕事はないなと再確認いたしました。

昔先輩が

「追い回し(下働きの総称)が完璧にできる人間は、一番仕事のできる人間だ」

と言っていたのを思い出します。

確かにここができるということは、全体を見回せて、段取り、順序決めができる利口な人間。

この立場をさせて、慣れてきて

(おうおう、やるわい)

というような若い子は、必ず凄く成長します。もっともそんな人に出会ったことはありませんが・・・

私も再度そこに挑戦して、逆に全体を見回せるよう修業してみたいと思います。

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コメント

通りすがりがいきなり申し訳ないのですが.

日本料理の世界ってとてつもなく過酷と聞きます。私の友人で京都の料亭で料理長を勤めている方がおります。
その方は17歳から京都で修行を積み重ね料理長とまで上りつめた方です。
このあいだ地元に帰って来たときに.日本料理界の話をしていました。 その方は.これはこれは灰色の青春やったよ.毎日殴られ.蹴られ.いじめられ.ひどかったよ。そんなんが日本料理は代々受け継がれとんよ~ 私がお前も下の子にもそんな事しよんかや?と訪ねると.彼は素晴らしい事を言いました。 人いためつけてなんの意味があるんでや?俺は自分がされた事は絶対したないんや!でもな.料理人ってそうゆうもんが多いんよ情けない.毎日葬式に行くような顔して仕事が楽しいか?ほんとに心がこもったうまい料理つくれるか?どうせでも過酷やのにさらに精神的な苦労やかさせたないわ!やから俺は若い子らめっちゃかわいがりよるよ。人間は大事にした分自分に帰ってくるし.やっぱそれは店の繁栄にもつながるとおもんよね.やっぱそやないとせっかく料理したくて入ってきてくれた子に申し訳ないやん.仕事が楽しくできよんと.出来てないんとでは.料理の腕の差が違うと思うんよね.
俺が料理長にな

> 通りすがりさん さま

為になるコメントをありがとうございます。
私もそのご友人の料理長と同じ考えです。私は確かに殴られたり、蹴られたりというような職場で仕事した事はありませんが、笑顔で仕事ができていたかというとそうではありませんでした。
また、最近までは従業員を笑顔で仕事させることに注力したこともありませんでした。
しかしおっしゃられる通り、眉間にしわを寄せた人が作った人の料理はやはり「苦い」と思います。笑顔の人が作る、たとえそれが見えないところに居る人でも、笑顔の人が作った料理は美味しく、勢いがあるはずです。私もそんな職場が作れればと考えております。

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