免罪符
9月になり、料理屋の料理の中には若干秋を感じさせるものを使いたい季節になりました。
とは言え、まだまだ30度を超す残暑の中
「あったかい料理より、涼しげなものを・・・」
という本音も実際の所かと思います。
食材的にも、夏の物が終わりかけて、だんだん秋の野菜や魚に変わって行きます。
そういう意味では非常に微妙な時期で、夏の物が消えつつも、需要はある。秋の物も出始めているが、供給が追い付かない。
結局野菜は何を探しても、無いものが多いのです。
糸瓜やナス。ありそうな野菜ですが、大阪の市場にすらないというのです。
理由を聞くと
「市場の人がすぐに、震災の影響でって言うもんで、話にならないんですよ」
だとか。
現場が見えていない地方の人間には、地震の影響を免罪符にしているようにも見えてしまうのです。
とは言え、影響が大きいことも事実のようで、一刻も早い生産流通の回復を期待したいものです。
悲しいです。震災の影響、本当にあるんですよ。未だに尾を引いているのが現状です。本来ならばこんな事はあり得ないのに、そんな歯がゆい思いを抱きながら、我々は野菜を取り扱っているのです。『免罪符を手に入れた』だなんて思わないでください。無いでは困る、なんとかして手に入れてくれ、皆さんそうおっしゃいます。こっちだって同じです、手に入るならば手に入れたい。便乗がないとは言いません、実際そういう悪い人はいます。けれど、そんな人はほんの一部分です。日本は小さな国、繋がっていないと思っているような所で、繋がっているのです。目に見えないから、知らなかったからと言って、線を引かないで下さい。どうか、お願いします。私達も頑張りますから
投稿: 名無しの八百屋 | 2011年9月 4日 (日) 11時37分
> 名無しの八百屋 さん
確かに我々買う側には分からない、見えない部分がたくさんあるのかもしれませんね。
言葉が過ぎたかもしれません。申し訳ありませんでした。
何とか通常通り品物が生産され、流通するように回復するよう願っております。 管理人
投稿: Takumi | 2011年9月 4日 (日) 12時50分