雲子豆腐
雲子とはタラの白子の俗称で、入道雲のような形をしていることからこう呼ばれています。
さて、冬場が旬の雲子ですが、どのように料理しても濃厚な味わいと、癖の無さでよい食材と言えるでしょう。
焼いたり、蒸したりしたり、簡単に湯がいただけでも十分おいしいのですが、そればかりでは仕事をしている気にならないのが、料理人の悪いところ。
先月は雲子を湯がき、野菜類とあえて白子和えをしましたが、これは私が好きな和えものの1つであります。
野菜を主体にしているので、何ともあっさりしているのですが、そこに濃厚な白子の味をプラスすることで、得も言われぬ味わいを醸し出します。
そして今月は初めて挑戦しております、雲子豆腐。
これがとってもミルキーで、弾力があるのですが、口の中でほどけるような食感があるのです。それでいて、味は厚みがある濃いさなのです。
胡麻豆腐の胡麻の代わりに白子を入れて、葛を練り上げたと思っていただければよいかと思います。
写真が撮れていないのが残念ですが、是非食べていただきたい一品です。
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