なぜか不漁
今年の夏はアワビが不漁です。
毎年高値ではありますが、普通に扱いのある瀬戸内産アワビですが、今年は不漁続きのようで、市場でも全く見かけません。
あの歩みの遅いアワビでも人がたくさん入る漁場からは、そそくさと撤退するらしいのですが、それにしても異常なほど少なくて困っています。
今月の夜の献立で、蒸しアワビの餡かけを作っております。
ゴロっと(大げさかもしれません)切ったアワビにズイキの餡をかけ生姜を添えておりますが、それはそれは美味しい料理です。
蒸しアワビはお酒を振り、1時間強火で蒸します。すると驚くような弾力の柔らかさになり、得も言われぬ美味しさを醸し出します。
「これだけおいしいと、それは採り尽くされるわ」
とも思いますが、それでは困ります。
密漁者も多く、料理屋としては密漁の物でも使いたい気持ちは山々ですが、彼らを助長すると今回のように結局自分たちの首を絞めることにつながります。
この問題は結構根の深い部分につながっていくのです。
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