
お客様のお宅で
「お茶を点ててくれないか?」
というご依頼を受けて、お邪魔して、来られたお客さん10人ほどにお茶をお出ししました。
三畳向切り逆勝手という変則の茶室ですが、趣と風情のある非常に良いお茶室です。
その小さな空間は俗世とは遮断された異空間です。
電気のない部屋で、障子を閉めると、鳥の鳴き声、風の通る音など、住宅地とは思えないような、世界が出来上がります。
一輪の花を活け、湯を沸かし、一服の薄茶を点てて飲んでもらい、会話をする。
なんと素晴らしいごちそうでしょう。
久しぶりに茶の湯の精神のかけらに触れたような気がしました。
コメント