禅寺丸
禅寺丸という柿の名前をご存知でしょうか?
神奈川県川崎市を特産とするこの柿ですが、日本最古の甘柿と言われ、以前はかなりの生産量があった、人気品種でした。
その後、禅寺丸は今では知らない人も多いくらい、生産量の少ない柿になってしまいました。
その理由は「不完全甘柿」と呼ばれる、基本甘柿なんだけど、条件に合わないと渋柿になるよ。と何とも勝手な品種だからと推察できます。
果肉に「胡麻」と呼ばれる黒い斑点がはいると、甘柿で、美味しいらしいのですが、種が無く、胡麻が入らないものは、渋柿となります。
今年、この禅寺丸の鉢植えに3個の実がなりました。
父がしこたま油粕をあげたものですから、小さいはずの禅寺丸の実が、こんなに大きくなりました。
一番最初に収穫したものは、全体が黒く、糖度も高く、非常に美味しいものでした。
そして本日、2個収穫しましたが、今度は黒いところと、黒くないところが入り混じり、不思議なことに黒くないところは、タンニン分が強く、やや渋柿の状態でした。
ただ、この柿を育てる本当の理由は実を取る為ではなく、ベランダにある甘柿を受粉させることにあります。
柿は種類によって、雌の実しかつけないものがあって、雄が近くにいないと、結実しないものがあります。
禅寺丸のお陰で、今年は甘柿が大豊作でした。
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