光ワイン
愛媛県の南西部、西予市宇和町というところで、ワイン用のブドウ造りをされている方がいます。
不思議なご縁でつながって、何年もお付き合いさせていただいておりますが、もともと農家でありながら、ワイン造りに目覚め、ワイン醸造用の品種を手がけました。
自身では醸造する免許がないため、現在岡山の方の醸造施設で自作のブドウからワインを醸してもらっております。
そのワインを3年ほど前から、女性のみがテイスティングして、ワインを評価する
「サクラアワード」
というワインコンクールに出品するようになりました。
もともと、比べるものもなく、誇りをもって
「愛媛のブドウでワインを」
と思われていたわけですが、出品を機会に、自分のワインがどのように評価されるのかが、客観的に見れるようになったようです。
出品一度目は、赤ワインがシルバーという銀賞。ランクでいうと上から3番目の評価です。
それでも
「賞なし」
というワインが半数以上を占める中で、まずまずの手ごたえを感じられたようで、ある程度喜んでいらしたようでした。
そして勇んで挑んだ2年目。
なんとその「賞なし」。とても残念そうに、うちに来られてお話されていました。
「出来は悪くなかったと思ったのだが」と。
そして今年度。なんと一度目とは違い、白ワインが大躍進の「ダブルゴールド」という最高の評価!
そして、そのことを知った大手新聞の地方欄に、でかでかと掲載されました。
愛媛で素晴らしいブドウを作り、それでワインを作る。何ともロマンがあるではないですか。
愚直に自分の思いを貫き、そしてつかんだ栄冠。なかなか真似できることではありません。
当店でも取り扱いがありますが、生産量も少なく、そのうち市場から消えることでしょう。
栄冠は記憶にしか残らないのです。いやあ、ワイン、素晴らしいですね。
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