変わりゆく瀬戸内
瀬戸内海は魚種の宝庫で、さらにその味も格別であることは我々の誇りであり、自慢なのですが、その様子が若干変わりつつあります。
魚市場系の業者さんとお話しすると、口をついて出てくる言葉は
「魚が捕れない」
これが一番多いです。以前の乱獲というのももちろんありましたが、今は密漁の規制をしたり、禁漁期間を作る、漁具の規制、など様々な取り組みをし、稚魚の放流などにも取り組んでいるようです。
しかし、魚は増えず、捕れる魚種も変わり、我々を含めて、関係者は頭を悩ませているところです。
あんまり言いたくない言葉ではありますが、やはり温暖化というのは関係あるのかもしれません。
これは人の生活の変化によるものか、それとも地球規模の気候変動なのかは私などにはわかりかねますが、
暖かい海のお魚が、瀬戸内に入り込み、瀬戸内のお魚が、もっと寒い地方に向かっているようです。
現に瀬戸内でよく取れていたトラフグが、福島で大量に水揚げされるようになり、ふぐの水揚げ自体も北海道が、日本で一番になっていると聞きました。
他にもそのような事例がたくさんあります。
さて、何十年かごには我々はどのようなお魚で料理をすることになるのでしょう。悩ましいところです。
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